2020.9.5 第905回放送分 『整形外科の疾患』1回目 ゲスト:河村 一郎ドクター


二見いすず: 今月9月のドクタートークは「整形外科の疾患」をテーマにお送りいたします。
お話は鹿児島県医師会の河村 一郎(かわむら いちろう)ドクターです。
河村さんどうぞよろしくお願いいたします。

河村一郎Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 1週目の今日は、どのようなことについて教えていただけますでしょうか?

河村一郎Dr: 今日は多くの皆さんがお悩みの肩こりについてお伝えいたします。

二見いすず: 肩こりは国民病というくらい、本当に多くの人が悩んでいると思います。
肩こりというと、マッサージや鍼に行くイメージでしたが、整形外科に行くという選択肢ももちろんあるわけですね。

河村一郎Dr: そうですね。
痛みというのは個人差があるので、本人がつらいと感じられた場合は、一度、整形外科を受診されることをおすすめします。
また、肩こりの原因は非常にさまざまなものがあるので、軽くとらえずに、痛みが気になるようなら受診された方がいいでしょう。

二見いすず: さまざまな原因があるということですが、どのようなものがあるのでしょうか?

河村一郎Dr: 肩まわりの筋肉の血行が悪くなることでも起きますし、実は肩ではなく首が原因だったなんてこともあります。

二見いすず: 首が原因というのは、どのようなケースなのでしょうか?

河村一郎Dr: 寝違いで首を痛めるとか、首のヘルニアなどが考えられます。
肩こりの原因を探るのは難しいのですが、一つひとつ原因を絞っていき治療を行っていきます。

二見いすず: 治療方法にはどのようなものがあるのでしょうか?

河村一郎Dr: 多くはストレッチや、電気を当てたりマッサージをしたりする物理療法、さらに湿布、投薬などです。
自宅で毎日ストレッチすることも大切です。
なるべく継続してするようにしてください。

二見いすず: 自宅でできる、効果的なストレッチ方法があれば教えてください。

河村一郎Dr: ラジオ体操でもいいですし、時間がない場合は、10秒くらいでできる簡単なストレッチもあります。

二見いすず: せっかくなので、いまこの番組を聞いていらっしゃる方も一緒にしてみましょう。

河村一郎Dr: はい。
では、両手を頭よりも高く揚げ、肘が耳につくくらいに、ゆっくり、ぐーっと伸ばしましょう。

いかがでしょうか。
肩甲骨の筋肉の血流が良くなり、肩こりの解消につながります。
パソコン作業の多い方、料理をする方など、同じ姿勢でいつづけることが多い方は、1時間に1回することをおすすめします。

二見いすず: いま、私も一緒にしてみたのですが、簡単にできるのでいいですね。

河村一郎Dr: 仕事に集中すると忘れがちですが、ご自身でタイミングを作って、毎日されてみてください。

二見いすず: 分かりました。
来週以降もよろしくお願いします。
お話は、河村一郎ドクターでした。
ありがとうございました。

河村一郎Dr: ありがとうございました。