二見いすず: | 今月12月のドクタートークは「生活習慣病」をテーマにお送りしています。 お話は鹿児島県医師会の西尾 善彦(にしお よしひこ)ドクターです。 西尾さんどうぞよろしくお願いいたします。 |
西尾善彦Dr: | よろしくお願いいたします。 |
二見いすず: | 先週は、生活習慣病は、ほとんどが自覚症状のないまま進行してしまうため、普段の生活習慣をしっかりと見直すことが大切というお話でした。 |
西尾善彦Dr: | はい、そうですね。 生活習慣は運動と食事が大きく影響しているので、まず今週は運動について、来週は食事についてお伝えいたします。 |
二見いすず: | 分かりました。 早速ですが、今年は新型コロナウイルスの影響もあり、運動不足におちいっている方が多いと言われていますよね。 |
西尾善彦Dr: | そうですね。 ステイホームやオンラインでの仕事が推奨されると、自宅にこもりがちなので、おのずと運動不足になる方が増えていると思われます。 ぜひ適度な運動を心がけてほしいです。 適度な運動を行うことで、血圧の低下、糖尿病や脂質異常症の改善、肥満の解消などが期待できます。 |
二見いすず: | 運動と言ってもさまざまな種類がありますが、どのような運動を行うのがいいのでしょうか。 |
西尾善彦Dr: | まず運動には3種類あります。 1つ目が、エネルギーを消費する運動です。代表的なものがウォーキングですね。 これはメタボリックの人におすすめです。 2つ目が、筋肉を増やす運動、いわゆる筋トレです。 スクワットや腹筋、階段の昇り降りなど、体に負荷がかかるものです。 これは糖尿病の人におすすめです。 3つ目が、バランスをとる運動です。 バランスボールを使ったり、片足で立ったりするなどして体幹を鍛えましょう。 転倒防止にもなるので、これは高齢者におすすめです。 |
二見いすず: | 運動といっても、その人の病気や年齢に応じて優先順位をつけて行うと、より効果的というわけですね。 |
西尾善彦Dr: | そうですね。 |
二見いすず: | ウォーキング、階段の昇り降り、片足で立つなどすべて、自宅や近所で日頃から簡単にできる運動ばかりですね。 |
西尾善彦Dr: | はい。 ぜひ継続して運動して欲しいと思います。 また、運動の種類だけではなく、運動をするタイミングにも気をつけるとさらに効果的です。 |
二見いすず: | タイミングとは、どういう意味なのでしょうか? |
西尾善彦Dr: | たとえば肥満の人が痩せる目的で運動する場合は、インスリンのホルモンが出ていない空腹時がおすすめですし、糖尿病の人が運動する場合は、食後がおすすめです。 |
二見いすず: | 分かりました。 今月は生活習慣病をテーマにお送りしています。 来週以降もよろしくお願いいたします。 お話は鹿児島県医師会の西尾善彦ドクターでした。ありがとうございました。 |
西尾善彦Dr: | ありがとうございました。 |