二見いすず: | 今月12月のドクタートークは「生活習慣病」をテーマにお送りしています。 お話は鹿児島県医師会の西尾 善彦(にしお よしひこ)ドクターです。 西尾さんどうぞよろしくお願いいたします。 |
西尾善彦Dr: | よろしくお願いいたします。 |
二見いすず: | 先週は、生活習慣病における運動の大切さについて教えていただきました。 今週は食事について教えていただけるとのことでしたね。 |
西尾善彦Dr: | はい。 生活習慣病ではよく、「男性はアルコールが問題、女性は間食が問題」と言われています。 |
二見いすず: | 男性はアルコール、女性は間食。 確かに思い当たる節があるという方が多そうですね。 それではまず、アルコールについて教えてください。 |
西尾善彦Dr: | アルコールと言っても、すべてが悪いという意味ではありません。 いいところもあるんです。 |
二見いすず: | たとえばどのようなことが、アルコールのいいところなのでしょうか? |
西尾善彦Dr: | 少量でしたら病気を減らし、血圧も下げます。 ガンも減ると言われています。 まったく飲まないよりも、むしろ少量飲む方が良いくらいなのです。 |
二見いすず: | そうなんですね! ちなみに少量というのは、どのくらいの量になりますか? |
西尾善彦Dr: | 日本酒で1合、ビールだと350ml。 普通サイズの缶ビール1本分ですね。 |
二見いすず: | 缶ビール1本分というと、お酒が好きな方からすると物足りない量かもしれませんね。 |
西尾善彦Dr: | そうなんです。 そこが問題なんです。 さきほどお伝えした量を超えると、アルコールは生活習慣病にとっては悪い影響を及ぼします。 お酒は体の中に入ると全部油に変わるため、太りやすく、肝臓に負担がかかってしまうのです。 今年は新型コロナウイルスの影響で、忘年会も少ないかと思いますが、自宅で飲む場合も注意してください。 |
二見いすず: | 分かりました。 次に女性に多い、間食について教えてください。 |
西尾善彦Dr: | はい。 間食をとる人の中で、摂るべき食事を抜いて、その分を間食で補おうとする方がいらっしゃいますが、これは良くありません。 1日3食バランスのいい食事を摂るように心がけてください。 ただし、昼食と夕食の間がとても空くという場合は、間食も必要です。 小分けに食べる間食なら、問題ありません。 ちなみにこれらは大人に限った話で、子どもの場合は間食も重要なエネルギーになります。 |
二見いすず: | これまで「1日3回なんとなく食べていた」という方は、ぜひこの機会に食生活を見直していただきたいですね。 |
西尾善彦Dr: | そうですね。 外食が多い方や、好きなものだけ食べる方は、どうしてもエネルギーや塩分、脂肪の摂り過ぎなど、偏ってしまいがちです。 |
二見いすず: | 分かりました。 今月は生活習慣病をテーマにお送りしています。 お話は鹿児島県医師会の西尾善彦ドクターでした。ありがとうございました。 |
西尾善彦Dr: | ありがとうございました。 |