2020.12.26 第921回放送分 『生活習慣病』4回目 ゲスト:西尾 善彦ドクター


二見いすず: 今月12月のドクタートークは「生活習慣病」をテーマにお送りしています。
お話は鹿児島県医師会の西尾 善彦(にしお よしひこ)ドクターです。
西尾さん、最終週の今日もどうぞよろしくお願いいたします。

西尾善彦Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週までは、生活習慣病は、ほとんどが自覚症状のないまま進行してしまうため、普段の生活習慣をしっかりと見直すことが大切で、その中でも運動と食生活について注意すべきことを教えていただきました。

西尾善彦Dr: はい。
自分では気付きにくい生活習慣病ですが、気付くためのポイントはいくつかあります。

二見いすず: ぜひ教えてください。

西尾善彦Dr: まずは定期検診をきちんと受診することです。
その際に血液検査をすると思いますが、朝食を抜くのではなく、病気を早期に見つけたかったら、むしろ朝食は食べて検査した方がいい場合があります。

二見いすず: それはなぜでしょうか?

西尾善彦Dr: 食べると、それだけ体にとって負荷がかかるので、その分異常を見つけやすくなるからです。

二見いすず: 分かりました。
定期検診の他にも、早めに気付くためのポイントはありますか?

西尾善彦Dr: 血圧と体重は毎日はかるようにしてください。
血圧は朝起きてすぐに、はかるようにしましょう。
朝食前がいいです。
このとき上が130を超えていると高血圧です。

二見いすず: 体重も毎日はかった方がいいんですね。

西尾善彦Dr: そうですね。
標準体重の1割を超えたら、少し太り過ぎと思って注意するようにしてください。

二見いすず: その標準体重というのは、どのように計算するのでしょうか?

西尾善彦Dr: 160cm以上と以下とで計算方法が異なります。
まず、160cm以上の人は、身長から100を引いて、さらに1割引きます。
例えばちょうど160cmの人だったら、160引く100で、60。
60から1割を引くと、54。
ですので、160cmの人は54Kgが標準体重というわけです。

二見いすず: 160cm以下の人はどんな計算になりますか?

西尾善彦Dr: 身長から50を引いて、2で割ります。
例えば150cmの人だったら、150引く50で100。
100割る2で50。
ですので、150cmの人は50Kgが標準体重となります。

二見いすず: よく分かりました。
今年は今日で最後の放送となりますが、今年はまさに新型コロナウイルス一色という年でした。

西尾善彦Dr: そうですね。
新しい生活様式が求められ、健康に対する意識も変わった方が多いと思います。
これを機会に、ご自身の健康をきちんと見直してみてください。

二見いすず: 今月は生活習慣病をテーマにお送りしました。
お話は鹿児島県医師会の西尾善彦ドクターでした。
ありがとうございました。

西尾善彦Dr: ありがとうございました。