二見いすず: | 今月6月のドクタートークは「新型コロナウイルス」をテーマにお送りいたします。 お話は鹿児島県医師会の川村 英樹(かわむら ひでき)ドクターです。 川村さんどうぞよろしくお願いいたします。 |
川村英樹Dr: | よろしくお願いいたします。 |
二見いすず: | 第1週の今日は、どのようなことについてお話いただけますか。 |
川村英樹Dr: | 今日はこれまでの新型コロナウイルスを振り返り、対策について改めてお伝えいたします。 |
二見いすず: | 分かりました。 現在第4波が到来し、日々の感染者数にみなさん敏感になっていると思います。 |
川村英樹Dr: | そうですね。 県内の感染者が1,000人を超えたのは、去年の12月30日でした。 2,000人を超えたのが今年の4月23日です。 そして3,000人を超えたのは5月20日なので、かなり早いペースで感染者が増えている状況です。 |
二見いすず: | あと変異株が非常に増えていますよね。 |
川村英樹Dr: | はい。 5月半ばの情報ですと、県内での検査数に占める変異株の割合は、75.2%となっていて、変異株が主流になっています。 拡がりやすく、しかも若い人でも重症化しやすいという特徴があります。 引き続きクラスターには注意が必要です。 |
二見いすず: | クラスターが起きやすい場所はありますか? |
川村英樹Dr: | ずっと言われているように3密がそろう場所や、マスクを外す機会が多いところなどです。 具体的には飲食店が多く、学校、会合などでも発生しています。 これまで鹿児島は、クラスターが発生しても早めの対策がされており、それが感染者を爆発的に増やさないことにつながってきたと思います。 |
二見いすず: | クラスターが発生したときに、みなさんきちんと検査や対策をしてくれたということでしょうか? |
川村英樹Dr: | はい。 そのおかげで全国と比べると比較的コントロールされている状態だと思います。 ただし今後、飲食店や学校関係でクラスターが続いていくと、最終的に医療施設や介護施設でクラスターが発生してしまうので、引き続きみなさん十分に注意していただきたいです。 |
二見いすず: | 分かりました。 ところでクラスターは、何人以上感染した場合に、そう呼ぶのでしょうか? |
川村英樹Dr: | 同じ場所で5人以上発生した場合にクラスターと呼びます。 マスクを外す時、飲食時、施設などでは入浴時にも気をつけるようにしましょう。 |
二見いすず: | やはりマスクの効果は改めてあると感じますね。 |
川村英樹Dr: | そうですね。 マスクが有るのと無いのとでは、感染のリスクが大きく違ってきます。 また、ウイルスは発症2日前から感染させてしまうリスクがあります。 無症状であっても、自分が周りの人に感染させてしまうリスクがあることは、常に覚えておいてください。 |
二見いすず: | 分かりました。 今月は新型コロナウイルスをテーマにお送りしてまいります。 お話は鹿児島県医師会の川村英樹ドクターでした。 ありがとうございました。 |
川村英樹Dr: | ありがとうございました。 |