2021.10.23 第964回放送分 『眼科疾患』4回目 ゲスト:大山 光子ドクター


二見いすず: 今月10月のドクタートークは「眼科疾患」をテーマにお送りしています。
お話は鹿児島県医師会の大山 光子(おおやま みつこ)ドクターです。
大山さんどうぞよろしくお願いいたします。

大山 光子Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週はコンタクトレンズを使うにあたっての注意点を教えていただきました。
今週はどのようなことについて教えていただけますか。

大山 光子Dr: 今週は眼精疲労についてお伝えいたします。
眼精疲労の原因としては、長時間近くの物を見続けたり、メガネやコンタクトレンズが合っていないこと、精神的なストレスなどが挙げられます。

二見いすず: メガネやコンタクトレンズが合っていないと、本人も不自由そうですよね。

大山 光子Dr: そうですね。
本当は乱視が出ているのに、だいぶ前につくったメガネをそのまま使い続けている人や、あとは女性に多いのですが、老眼になりたての方だとメガネをかけたがらず、目を酷使してしまう傾向があるようです。
また、以前からお伝えしていますが、パソコンやスマートフォンを長時間見続けるのもよくありません。

二見いすず: 長時間のパソコンやスマートフォンが原因の眼精疲労は、やはり若い人たちに多いのでしょうか。

大山 光子Dr: 今まではそうだったのですが、このコロナ禍でおうち時間が増え、高齢者もテレビやパソコンで映画やドラマなどを長時間見る方が増えてきました。
若者に限らず、気をつけていただきたいですね。

二見いすず: 分かりました。
ただ、仕事でパソコンを使われる方も多いと思いますし、現代人はどうしても画面を見る時間が長くなりがちだと思います。
なにか対策はあるのでしょうか?

大山 光子Dr: 仕事などで長時間パソコンを見る方は、20-20-20ルールというのを取り入れてみるといいでしょう。

二見いすず: 20-20-20ルールとは、どのようなものですか?

大山 光子Dr: 海外で言われているルールなのですが、近くのパソコンなどの画面を20分見たら、20フィートおよそ6メートル先の遠くを20秒間見ましょうというものです。
遠くを見ている方がピント合わせの筋肉がリラックスするので、意識するといいでしょう。

二見いすず: 20秒くらいなら、少しパソコンの手を休めるのも仕事に差し支えなさそうですね。
他に気をつけることはありますか?

大山 光子Dr: パソコンをしている時の姿勢にも気をつけましょう。
肘と膝を曲げる角度は90度、画面の位置も大切で、画面を目線よりもやや下に見るように椅子の高さを調節してください。
眼精疲労は、ひどくなると首の痛みや肩こり、頭痛など目以外にも症状がでるようになります。
普段から意識的に目をいたわるようにしましょう。

二見いすず: 分かりました。
今月は眼科疾患をテーマにお送りしています。
お話は鹿児島県医師会の大山 光子ドクターでした。
ありがとうございました。

大山 光子Dr: ありがとうございました。