2022.3.5 第983回放送分 『花粉症』1回目 ゲスト:原口 兼明ドクター


二見いすず: 今月、3月のドクタートークは「花粉症」をテーマにお送りいたします。
お話は鹿児島県医師会の原口兼明(はらぐち かねあき)ドクターです。
原口さん、どうぞよろしくお願いいたします。

原口 兼明Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: また今年も、むずむずと痒いシーズンがやってきたという感じですが、今年の鹿児島の花粉飛散量は、例年と比べるとどうなのでしょうか。

原口 兼明Dr: 今年の春の花粉飛散予測は、鹿児島では例年並みとなっています。
ただし鹿児島県は関東などと違い、西側に広範囲な山岳地帯を抱えていないので、西風に乗って運ばれる花粉量は絶対数でみても少なく、関東などで非常に多いと言われる年でも、鹿児島県での飛散量はピーク換算で10分の1程度です。

二見いすず: 鹿児島県は全国的にみると少ないと聞き、少しホッとしている方もいらっしゃるかもしれませんね。
ただし症状がある方にとっては、やはりこの時期の花粉症は毎日つらいものですよね。

原口 兼明Dr: そうですね。
花粉症の症状がつらい方におすすめなのが、日本気象協会が発表する花粉飛散情報です。

二見いすず: 「よくニュースの最後で天気予報の最後で伝えられたりしますね?」

原口 兼明Dr: はい。
テレビラジオだけではなくネットでも見ることができます。
インターネットで「花粉情報」と検索すると一番上に出てくると思います。

二見いすず: せっかくなので今、スマートフォンで検索してみますね。
「花粉情報」・・・あ、確かに出てきますね。

原口 兼明Dr: はい。
そこで「九州地方」を選択します。
すると鹿児島県では、鹿児島市、鹿屋市、薩摩川内市、指宿市、霧島市の5拠点の花粉飛散状況を把握でき、とても便利です。

二見いすず: 今日明日の情報が確認できるので、便利ですね。
ところで花粉症というのは、なにも春だけで終わるわけではないんですよね?

原口 兼明Dr: おっしゃる通りです。
花粉症は、スギ単独飛散に始まり、スギ・ヒノキ混合となり、ヒノキ単独が終わる5月中旬くらいまで、人によっては続きます。
そしてヒノキが済むと今度は、イネ科の花粉症が4月の中旬くらいから6月中旬くらいまで続きます。
さらに晩夏から秋になると、ブタクサ属、ヨモギ属、カナムグラの3種類の花粉症がほぼ同時期に出現します。


二見いすず: もはや逃れられないといった印象の花粉症ですね。
今月は花粉症についてお伝えしてまいります。
お話は鹿児島県医師会の原口兼明ドクターでした。
ありがとうございました。

原口 兼明Dr: ありがとうございました。