二見いすず: | 今月、3月のドクタートークは「花粉症」をテーマにお送りいたします。 お話は鹿児島県医師会の原口兼明(はらぐち かねあき)ドクターです。 原口さん、どうぞよろしくお願いいたします。 |
原口 兼明Dr: | よろしくお願いいたします。 |
二見いすず: | また今年も、むずむずと痒いシーズンがやってきたという感じですが、今年の鹿児島の花粉飛散量は、例年と比べるとどうなのでしょうか。 |
原口 兼明Dr: | 今年の春の花粉飛散予測は、鹿児島では例年並みとなっています。 ただし鹿児島県は関東などと違い、西側に広範囲な山岳地帯を抱えていないので、西風に乗って運ばれる花粉量は絶対数でみても少なく、関東などで非常に多いと言われる年でも、鹿児島県での飛散量はピーク換算で10分の1程度です。 |
二見いすず: | 鹿児島県は全国的にみると少ないと聞き、少しホッとしている方もいらっしゃるかもしれませんね。 ただし症状がある方にとっては、やはりこの時期の花粉症は毎日つらいものですよね。 |
原口 兼明Dr: | そうですね。 花粉症の症状がつらい方におすすめなのが、日本気象協会が発表する花粉飛散情報です。 |
二見いすず: | 「よくニュースの最後で天気予報の最後で伝えられたりしますね?」 |
原口 兼明Dr: | はい。 テレビラジオだけではなくネットでも見ることができます。 インターネットで「花粉情報」と検索すると一番上に出てくると思います。 |
二見いすず: | せっかくなので今、スマートフォンで検索してみますね。 「花粉情報」・・・あ、確かに出てきますね。 |
原口 兼明Dr: | はい。 そこで「九州地方」を選択します。 すると鹿児島県では、鹿児島市、鹿屋市、薩摩川内市、指宿市、霧島市の5拠点の花粉飛散状況を把握でき、とても便利です。 |
二見いすず: | 今日明日の情報が確認できるので、便利ですね。 ところで花粉症というのは、なにも春だけで終わるわけではないんですよね? |
原口 兼明Dr: | おっしゃる通りです。 花粉症は、スギ単独飛散に始まり、スギ・ヒノキ混合となり、ヒノキ単独が終わる5月中旬くらいまで、人によっては続きます。 そしてヒノキが済むと今度は、イネ科の花粉症が4月の中旬くらいから6月中旬くらいまで続きます。 さらに晩夏から秋になると、ブタクサ属、ヨモギ属、カナムグラの3種類の花粉症がほぼ同時期に出現します。 |
二見いすず: | もはや逃れられないといった印象の花粉症ですね。 今月は花粉症についてお伝えしてまいります。 お話は鹿児島県医師会の原口兼明ドクターでした。 ありがとうございました。 |
原口 兼明Dr: | ありがとうございました。 |