2022.3.26 第986回放送分 『花粉症』4回目 ゲスト:原口 兼明ドクター


二見いすず: 今月のドクタートークは「花粉症」をテーマにお送りしています。
お話は鹿児島県医師会の原口兼明(はらぐち かねあき)ドクターです。
原口さん、最終日もどうぞよろしくお願いいたします。

原口 兼明Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、花粉症の免疫療法について教えていただきました。
今日は何について教えていただけますか。


原口 兼明Dr: 今日は、花粉症の予防や生活面での対策についてお伝えします。
まずは食生活についてです。
肉類は炎症を起こしやすくするため、肉よりは魚の方をおすすめします。
また納豆やヨーグルトも効果的です。

二見いすず: 「ヨーグルトがいい」という話はよく耳にしますよね。
あと、「お茶もいい」と聞きますが・・・。

原口 兼明Dr: はい。
お茶に関しては、「やぶきた」緑茶よりも「べにふうき」緑茶の方が花粉症には効果的です。
また、生姜を緑茶に入れる、生姜緑茶もおすすめです。

二見いすず: 生姜緑茶ですね?

原口 兼明Dr: はい。
生姜緑茶によって花粉症の症状を軽減させるには、少なくとも流行開始の1ヶ月くらい前から習慣づけて飲み始めるといいでしょう。
かなりの効果を期待できます。

二見いすず: では、こちらの対策は来シーズンに向けて、覚えておきたいですね。
他に、日常生活で気を付けるべき対策はありますか。

原口 兼明Dr: コロナ禍でみなさんマスクは着用しているのでそこは大丈夫ですが、目の対策も忘れずにしましょう。
外出するときは花粉用メガネを使うことをおすすめします。
さらに外出時は花粉が付着しにくい、ツルツルした素材の服がおすすめです。
そして帰宅したときは、玄関前で花粉を払うことも効果的です。
髪の毛や服についた花粉を落としてから室内に入りましょう。

二見いすず: 分かりました。
今、コロナ禍のお話がでてきましたが、新型コロナウイルス対策として換気が推奨されています。
しかし換気をすると室内に花粉を取り入れてしまうため、困っている方も多いと思います。
このあたりはどう対策したらいいでしょうか?

原口 兼明Dr: 朝の時間帯と夜間は比較的花粉が少ないので、そのときにしっかり換気をし、日中は短時間の換気をするなどの対策をされてみるといいと思います。
また日によっても花粉の量は違うので、第1週目にお伝えした、花粉の飛散量をネットで確認するのもいいかもしれません。


二見いすず: 鹿児島県では、鹿児島市、鹿屋市、薩摩川内市、指宿市、霧島市の5拠点の花粉飛散状況を把握でき、とても便利というお話でしたね。
こちらも毎日の対策に役立ちそうです。
今月は花粉症をテーマに、鹿児島県医師会の原口兼明ドクターに、貴重なお話をしていただきました。
原口さん、ありがとうございました。

原口 兼明Dr: ありがとうございました。