二見いすず: 今月のテーマは「日焼け」です。
今週から3回にわたってお話を頂きますのは鹿児島県医師会の久留 博史(ひさどめ ひろふみ)ドクターです。
久留さん、よろしくお願い致します。

久留博史Dr: こんにちわ。

二見いすず: 一言で日焼けと言いましても、ずいぶん奥が深いそうですね。

久留博史Dr: はい。
一般的に日焼けという言葉は、皮膚が真っ赤になる、サンバーンというのと、色が色素沈着を残して黒くなるというサンタンというこの両方の意味を含めて日焼けと言っています。
というのは過剰な量の光に暴露された皮膚にゲンキョクして赤くなり、時には腫れ、ひどい時には水疱を作り、痛みを伴った炎症反応のことを言います。
大体、日光暴露後数時間から始まって、12時間から24時間がピークになりましてその後一週間くらいでサンバーン色素沈着を残して自然に消退していきます。

二見いすず: その紫外線の中でUVA、UVBというのを聞くんですが、UVBのほうが厄介なものだそうですね。

久留博史Dr: UVBはですね、地球の表面に、僕らの皮膚に到達する光の中では非常に厄介なものです。
紫外線の中でもUUBというものは急性障害の先ほど申しましたというのをもたらす最大の原因であって、また慢性障害の光老化という言葉があるんですけれども、つまり日光によるホクロ、またはシミ、シワ、それから良性の腫瘍、悪性の腫瘍等の発生原因でもあります。

二見いすず: 地理的に鹿児島はUVBというのは多いんですか。

久留博史Dr: 地理的に鹿児島はやっぱり南の方にあって日差しが非常に強い、ということですね。
この7月、8月を札幌と比べますと約1.5倍のUVB量が観測されています。
それで同じ鹿児島の中でも月別に見ますと、7月、8月がやっぱり冬に比べて4倍UVB量が多いということですね。

二見いすず: 特に夏場は気をつけないといけないということですね。
そして、若い時に日焼けをしますと、年をとってから痕になるとよく聞きますけれども、このへんは如何なんでしょう。

久留博史Dr: 確かにその通りだと思います。
仕事の性格上避けられない日焼けというのがあると思いますけれども、出来るだけ日光を避けるようにする。
つまり、普段歩く時は傘をさしたりとか、帽子をかぶったりとかですね。
それから、長袖を着けたりとかですね。
日焼け止めクリームを使用するという心がけが大切だと思います。

二見いすず: お仕事などで、どうしても外にいなくてはいけないという方もいらっしゃるかと思いますが、やはりその辺は充分気をつけて心掛けて頂きたいと思いますね。
さて、久留さん、来週のお話はどのようなことになりますでしょうか。

久留博史Dr: 来週は、日焼け止めクリーム、いわゆるサンプロテクトということについてお話します。

二見いすず: はい。
ありがとうございました。